GCFについて
◆ GCFの紹介
- 緑の気候基金(Green Climate Fund:GCF)は、先進各国が基金を造成して、発展途上国における気候変動による被害を軽減しまた適応できるように支援することを目的にしており、この基金を管理するために設立された。
- · いわば、緑の気候分野における世界銀行(Wold Bank)であり、実際に「第2の世界銀行(WB)」とも呼ばれる。
- · 国連気候変動条約(UNFCCC)の金融メカニズム運営機関であるGCFは、気候変動対策に特化した世界最大の基金で、地球環境基金(GEF)のような従来の気候関連基金とは異なり、地球における温室効果ガスの削減など気候変動対応策に財源を集中的に投入するといった特徴がある。
一般現況
- 設立の背景
- 目的
- 設立根拠
- 設立経緯及び主要沿革
GCF組織
- GCFの組織は大きく理事会(Board)と事務局(Secretariat)、そして資産管理専門機関である受託者(Trustee)で構成されている
GCF基金造成
- 韓国は初期の財源造成(2015.~2018.)に1億ドル、1次財源補充(2020.~2023.)に2億ドルを供与しており、2次財源補充(2024.~2027.)では3億ドルの供与を約束した
誘致経過及び成功要因
誘致経過
- 2012. 2. 22: GCF誘致候補都市に指名(企画財政部→仁川市・ソウル市)
- 2012. 4. 15: GCF政府誘致申請書提出*(GCF臨時事務局)
- 申請国(6):韓国、ドイツ、スイス、メキシコ、ポーランド、ナミビア
- 2012. 8. 23 ~ 25: 政府代表団、GCF第1回理事会参加(スイス・ジュネーブ)
- 2012. 9. 16 ~ 18: GCF誘致国評価委員会の開催(アメリカ・ワシントンDC)
- 2012.10. 18 ~ 20: GCF第2回理事会(仁川市・松島)
- 2013. 12. 4: GCF事務所の開所(仁川市・松島)
成功要因
- 国際的な協調努力を引き出す仲裁者としての役割を果たしたこと
- 韓国のGGGI、NIGTのようなグリーン成長に向けた取り組みにより、GCFの誘致条件に優れていること
- 大統領府、企画財政部など中央省庁と仁川市による全方位的かつ効果的な誘致活動
- 仁川市民と公務員による全面的な支持と支援
- 準備されたG-Tower、外国人にやさしい定住環境に造成された緑の都市としての松島の存在感
GCF発展途上国支援事業
- 支援地域:気候変動脆弱国として分類される国連気候変動枠組条約(UNFCCC)に参加した発展途上国
- 事業分野:開発途上国における温室効果ガスの削減(Mitigation)と気候変動適応(Adaptation)の50:50割合
- 事業規模:合計386の事業、133カ国、615億ドル(GCF資金 160億ドル)
- 事業効果:31億トンの温室効果ガス(CO2)の削減、10億人への恩恵
- 認証機構:139か所(韓国KDB産業銀行、KOICA、SK証券を含む)
GCFの波及効果をさらに高めるために
- 将来性が高い緑の気候関連事業の集積化を通じて韓国内の気候テックの戦略的成長基盤
及び世界市場への進出拠点を造成することで、国家競争力を確保し、
グローバルグリーン産業を牽引するインフラを迅速に構築する必要がある。
⇒ 緑の気候複合団地(G-Blocks)造成事業に対する地域及び国レベルの支援と関心が必要<事業概要>
- (事業名) 緑の気候複合団地(G-Blocks)の造成
- (事業位置) 仁川広域市 延寿区 松島洞24-1、2、3、(Gタワー付近)
- (規模) 敷地面積 18,500㎡ / 延べ面積 112,407㎡
- (事業費) 5,518億ウォン
- (事業内容) 緑の気候クラスターの造成:業務スペース、国際会議場、協力プラットフォームなど
- 上記画像は参考例(案)であり、今後の設計公募により確定予定