韓国は「診療は医師に、薬は薬剤師に」任せる医薬分業を実施している。 専門医薬品を購入する際、医師の処方箋がなければ薬局で薬を買うことができない。 一般医薬品(消化剤・鎮痛剤・栄養剤など)は、医師の処方がなくても薬局やコンビニで購入できる。
医療機関のタイプ
医療機関は、規模と利用手順、サービス内容及び範囲によって区分される。 風邪や消化器障害など病気が深刻でない場合には医院に行って治療を受け、病気が治らなかったり細密な検査が必要であったりする場合は、病院や総合病院、上級総合病院に行って治療を受ける。
療養給与段階 | 1段階 | 2段階 | |
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該当療養機関 | 医院、保健所 | 病院、総合病院 | 上級総合病院 |
治療内容 | 外来診療、予防接種、健康管理 | 総合検査、入院治療 | 精密検査、障害や疾病の治療、管理 |
該当医療機関 | 保健所、韓医院、内科、小児科、 家庭医学科、健康健診センターなど | 複数の診療科がある 総合病院 | 大学病院など |
上級病院を利用する際には、1段階の診療を担当した医師の診療依頼書を提出し、健康保険の適用を受けることを原則とする。 診療依頼書なしに保険適応を受ける場合は、救急患者・分娩・歯科・リハビリ医学科・家庭医学科及び血友病患者の診療の場合のみ可能である。
診療分野と診療科目
病院または医院
診療科目 | 主な診療分野 |
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内科 | 内部臓器を手術しない方法で治療消化器疾患・肺がん・心臓・血管・血圧・糖尿などの病気治療 |
小児青少年科 | 18歳未満の小児及び青少年の疾患治療 小児の身長・神経・呼吸器・アレルギーなどの治療 |
産婦人科 | 妊娠及び出産と女性の生殖器に関連する疾患の治療 |
神経科 | 脳卒中・てんかん・認知症など、神経系と関連した疾患の治療 |
精神健康医学科 | 精神病的症状を表す疾患の治療 |
家庭医学科 | 家族を対象に持続的な予防検診・治療など、包括的な医療を提供 |
皮膚科 | ニキビ・脱毛・じんましんなど、皮膚に関連した疾患の治療 |
一般外科 | 盲腸炎・感染疾患・消化器系統など、手術が必要な疾患の治療 |
整形外科 | 骨格及び筋肉に関する疾患を手術または非手術的方法で治療 |
美容整形外科 | 二重瞼の手術・やけど及び後遺症の治療など、体の形態と機能を改善する治療 |
リハビリ科 | リハビリ専門医師が物理療法士と共に筋肉・骨・神経系統の疾患を治療 |
泌尿器科 | 腎臓・膀胱など尿路系臓器と、陰茎・睾丸など生殖器器官で発生する疾患の治療 |
眼科 | 白内障・緑内障・近視矯正手術など、目と視神経に関連する疾患の治療 |
耳鼻咽喉科 | 耳・鼻・のどなどに関連した疾患の治療 |
歯科 | 歯牙矯正・補綴・スケーリング・歯牙神経などの疾患の治療 |
救急医学科 | 救急患者に対する即刻的な診断と治療 |
韓方病院または韓医院
診療科目 | 主な診療分野 |
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韓方內科・韓方婦人科・韓方小児科など 8つの診療科目 | 東洋で発展してきた医学で、あらゆる分野の疾病を治療する。 治療と薬の作り方が一般病院とは異なる。 |
医療機関利用手順
1段階の医療機関利用手順
受付/支払い窓口に、健康保険証または身分証を提出して待つ。 → 名前を呼ばれたら診察室に入り、医師に症状を話す。 → 医師の指示について気になる点を聞く。 →受診後診療費を支払い、処方箋を受け取る。 → 病院近くの薬局に行って、処方箋を渡して薬を買う。
2段階の医療機関利用時の異なる点
1段階の医療機関で診療依頼書を受け取る。 →健康保険証と1段階の医療機関でもらった診療依頼書を提出する。 → 該当診療科を訪れて診療を受ける。 →処方箋を受け取り、必要な場合は次の診療時間を予約する。 → 支払い窓口で診療費を支払う。
突然の事故に備えて必ず知っておいてください!
突然事故が起きた場合、下記の連絡先に救助を要請してください。
- 応急救助 ☎119
突然の病気や事故に遭遇したとき、救急車が位置を把握して病院まで無料で搬送してくれる。夜間や公休日に診療が必要な場合は、総合病院の救急室に搬送される。
- 保健福祉コールセンター ☎129 (携帯電話でかける場合は、地域番号+129)
- 応急医療情報センター☎1339