ご挨拶

世界市民の皆様、こんにちは。
私は大韓民国仁川広域市長の劉正福(ユ·ジョンボク)です。
世界超一流都市を夢見る都市、仁川へようこそ。


世界の主要都市には人口100万を超える大都市でありながら港湾と国際空港を保有し、歴史·文化·交通·物流·産業·経済分野が高度化しているという特徴があります。


仁川の経済自由区域は韓国最大規模であり、本市には国外路線の約90%が集中している仁川国際空港が位置しております。仁川は松島·永宗·青羅国際都市、仁川経済自由区域(IFEZ)など優れた有形・無形のインフラを保有し、状況に応じて「都市が自ら成長できる潜在力」を持つ創造型都市です。


また、APEC(アジア太平洋経済協力、Asia-Pacific Economic Cooperation)と関連し、仁川市は環太平洋諸国の経済·社会·文化的異質性を克服し、持続的な経済成長に貢献してアジア·太平洋共同体を樹立するという設立趣旨と同協議体の3大核心議題である相互連携(Interconnected)、革新(Innovative)、包容(Inclusive)を積極的に支持します。


仁川は15の国際機関とグローバル大学を保有していることから、APECが追求する3大目標の貿易投資、革新·デジタル経済、包容的·持続可能な成長を全て実現できる最適の都市です。


さらに、持続的な成長が可能な産業インフラと競争力を備えている仁川は、魅力的な投資先でもあります。企業の利益が創出されてこそ共に成長できるという基本原則を政策に反映し、仁川の産業を「未来成長型先端産業」が中心となる形に変えつつあります。


大韓民国における8つの経済自由区域が誘致した外国人直接投資(FDI)の半分以上を仁川市が占めていることは、首都圏の2700万市場が背後にある仁川空港と仁川港の競争力が韓国のどの都市よりも優れていると、世界の企業から認められている証拠です。


とりわけ、仁川にはバイオ生産部門で世界一位、半導体後工程部門で世界2、3位の企業が布陣しています。本市の輸出において1位を占めている品目は半導体パッケージングです。これと共にドローン産業や都心航空モビリティ(UAM)をはじめ、バイオ、水素、二次電池など新成長エンジンとなりうる新再生可能エネルギー部分に対し、強力なインセンティブを付与しています。


また、仁川は気候変動と自然災害問題に先制的に対応しています。近年、人類は気候変動などによる自然災害の脅威にさらされています。世界的な課題である気候変動問題に対応するため、仁川市は2045年までの炭素中立を宣言し、多くの財源を投入しています。


仁川市は気候行動実践の主体として気候適応のための脆弱性評価、対応マニュアル、災害に備えたインフラ拡充など、「気候安全都市」としての多様な政策実行はもちろん、地球環境を守るために国際社会との協力に最善を尽くしています。


また、仁川は「世界平和の都市」です。人類の自由と平和のためにわが身を犠牲された尊い献身について忘れず、感謝することは今を生きる私たちの義務です。それを永遠に守っていくことも私たちの使命です。


ご存知の通り、1950年の韓国戦争当時、仁川沖では8カ国、261隻の艦艇と約7万5千人の連合軍による仁川上陸作戦が繰り広げられました。私はこの感激的な日を思い返しながら再現した、第2の新しい仁川上陸作戦を通じて「世界平和の都市、仁川」を宣言しました。


2023年6月5日には、在外同胞庁が仁川松島にて開庁いたしました。120年前に最初の移民者が出発したのがここ仁川であり、今やその移民者の子孫が世界中で700万人の韓国人ネットワークを形成しています。今後、仁川は全世界の韓国人ビジネスの中心地となるでしょう。


これから仁川は在外同胞庁の開庁とAPECの誘致を通じて、世界の人々の「心の道」を開く第3開港時代を切り開いてまいります。大韓民国の産業化·近代化は、1883年の仁川港開港により、世界をつなぐ「海の道」が開かれたことから始まりました。


開港以降、これまで仁川は韓半島の政治、経済、文化など社会全般にわたる変化を全身で受け止めた国際交易の中心地として役割を果たしてまいりました。その結果、仁川は社会的、文化的異質性を克服した包容(Inclusive)の都市として成長しました。


仁川は2001年に仁川国際空港を通じて第2開港と呼ばれる「空の道」を開き、2023年には世界の人々に向けて「心の道」を開く第3開港の時期を迎えました。この第3開港という新しい変化の波(Reopening of Oceans, New Waves of Change)を受けて仁川は世界と一つになるでしょう。


私は仁川を「大韓民国を牽引する最高のグローバル未来都市にする」という夢を持っています。世界中の人々の偉大な精神で守り抜いたチャンスの地であり、創造の都市である仁川なら十分可能です。


仁川の飛躍をどうか見守ってくださるようお願い申し上げます。
ありがとうございます。

인천시장 사진

ユ ジョン ボク

仁川広域市長