仁川K-コンテンツの中心「仁川VR・AR制作拠点センター」
K-ポップ、K-ドラマに続き、いわゆるK-コンテンツ(VR・AR)が、海外市場で大きく注目されている。韓国の先端技術力としっかりとした先進化文化が結合したコンテンツで、新型コロナで家にいる時間が長くなる人たちが多くなると共に、空間の制約なしに楽しむことができるVR・AR実感コンテンツは、さらに熱を帯びている。
ここでは、仁川のK-コンテンツ推進事業と中心プラットフォームである仁川VR・AR制作拠点センターを紹介する。

▲K-ポップ、K-ドラマに続き、いわゆるK-コンテンツ(VR・AR)が、海外市場で大きく注目されている。
新型コロナで家にいる時間が長くなる人たちが多くなると共に、空間の制約なしに楽しむことができるVR・AR実感コンテンツは、さらに熱を帯びている。
世界に伸びていくコンテンツ産業のメッカ
VR(バーチャルリアリティ)、AR(拡張現実)のような実感コンテンツは、ゲーム・映像などのエンターテインメント分野だけでなく、産業現場に拡大される傾向にある。2019年には、産業応用分野のVR・AR市場規模が、エンターテイメントのVR・AR規模を初めて上回った。
また、2023年には、その格差が3倍に達する見込みである。そのため、韓国はVR・AR産業応用分野に注目して、その活性化のために様々な事業を進めている。
進行中の代表的事業としては、全国に14に及ぶVR・AR地域センターを運営しており、同センターでは、VR・AR制作施設の提供と地域産業連携VR・ARコンテンツの制作・商用化を支援している。

▲仁川VR・AR制作拠点センターには、ケッポルタワー1階に開発コンテンツ展示室であるオープンスタジオとコンテンツ駆動実験室のシミュレータールームがあり、すぐ前の建物の産学協力館2階にはモーションキャプチャーのような先端機器を無償で貸し出すコンテンツ制作室があるなど、全部で3つの主要空間を備えている。

▲VR・AR拠点育成センターで制作したコンテンツ「ライジング」のキャプチャー画面
仁川ではすでに、航空関連VR・AR産業コンテンツ開発支援が行われている。市の支援で(株)拡張知能では、人工知能と拡張現実技術を組み合わせて、「IAR-MAP」という航空整備コンテンツを披露した。これは仁川国際空港から離着陸する航空機を対象に、すぐに適用することができる技術である。
航空整備士が整備直前のランディングギアや車輪など、機種に合った部品や機械を拡張現実のイメージで点検しながら、整備マニュアルを事前に確認することができる。市はこの他にも、グローバル市場への進出のための販路開拓に乗り出し、他地域の拠点センターと共に、関連スタートアップ発掘事業も推進する計画である。
仁川市関係者は、「VR・ARの世界市場は、2022年には119兆ウォン規模に成長すると見込まれ、最近、国内通信3社も仮想現実プラットフォームを立ち上げて、360度映像サービスを提供するなど、VR市場に積極的に参加している」とし、「拠点センター構築事業を契機に、VR・ARコンテンツ産業が仁川の未来産業として活性化することを期待している」と伝えた。
K-コンテンツ・グローバル創造都市、仁川
仁川は先端K-コンテンツ事業の中心地である。仁川から仁川国際空港、松島バイオクラスターなど、地域の特性を生かした仮想及び拡張現実実証コンテンツ開発が活発に行われている。市でも、これらのコンテンツ産業を特化・成長させるために、「VR・AR産業中長期発展戦略」を樹立した。
また、推進事業の一環として、「仁川VR・AR拠点センター」を開所した。これは、仁川中小企業の技術革新をサポートする仁川テクノパークが力を入れた成果である。
2020年に仁川松島に拠点を置いたセンターは、次世代コンテンツ産業の核心技術として注目されているバーチャルリアリティ(VR)・拡張現実(AR)を扱う地域拠点のプラットフォームである。センターでは、産業間融合型専門人材の養成アカデミーを運営し、良質の関連企業の人材需要を満たす産業雇用創出に貢献する。また、VR・AR企業のグローバル進出パブリッシングサポートで、関連産業の製品及びサービスに対するグローバル市場への進出の前進基地の役割をする。
その他にも、産学研連携を通じた実証コンテンツを初めて披露しながら、コンテンツ開発支援、VR・AR機器無償貸出、専門人材及び企業育成事業を推進している。

▲仁川は、「VR・AR産業中長期発展戦略」を樹立し、推進事業の一環として、「仁川VR・AR拠点センター」を開所した。これは仁川中小企業の技術革新をサポートする仁川テクノパークが力を入れた成果である。

▲仁川テクノパークに構築されたVR・AR制作拠点センターの様子
仁川VR・AR制作拠点センター
仁川VR・AR制作拠点センターには、ケッポルタワー1階に開発コンテンツ展示室であるオープンスタジオとコンテンツ駆動実験室のシミュレータールームがあり、すぐ前の建物の産学協力館2階にはモーションキャプチャーのような先端機器を無償で貸し出すコンテンツ制作室があるなど、全部で3つの主要空間を備えている。
これらの空間でVR・ARコンテンツを開発した後、体験・展示するだけでなく、ビジネス相談につなげることができるように、さまざまな種類のヘッドマウントディスプレイ(HMD)、360度動く様子を3次元(3D)で撮影・保存できるモーションキャプチャー、VR・AR操縦セットなど、43種354台の高価装備を備えている。

▲仁川VR・AR制作拠点センターは、コンテンツ開発支援、VR・AR機器の無償貸出、専門人材及び企業育成事業を推進している。
■ VR(VirtualReality)
[仮想現実]専用メガネやゴーグルなどを利用して、仮想環境及び事物がまるで目の前にあるかのように見えるようにする技術
■ AR(Augmented Reality)
[拡張現実]実際の環境を背景とし、その上で、コンピュータグラフィックスなどを通して、仮想グラフィックスを作り出す技術