「バイオ産業」と共に経済成長と青年雇用創出動力
政府は、仁川国際空港に海外複合航空整備(MRO)業者誘致などを集中支援することにしたとし、仁川市が推進中のMRO産業をはじめとする全般的な「仁川航空産業」に大きな弾みが予想される。
仁川航空産業が活性化する場合、すでに進められている「仁川バイオ産業」と共に、仁川は未来食に両翼を備えることになる。仁川地域の新たな経済成長と青年雇用創出力動力が作られるということである。

▲仁川航空産業が活性化する場合、すでに進められている「仁川バイオ産業」と共に、仁川は未来食に両翼を備えることになる。仁川地域の新たな経済成長と青年雇用創出力動力が作られるということである。写真は航空機改造の様子、シャープテクニクス提供。
去る16日、仁川市によると、政府は12日開催された「第43回非常経済中央対策本部会議」を通して、仁川を複合航空整備事業分野に対して育成・支援する内容を骨子とする「航空整備産業競争力強化案」4大戦略13主要政策を発表した。
会議の具体的結果によると、政府は地域別に分散・推進されているMROクラスター間の重複投資を防止するために、地域別特化分野育成支援に乗り出す予定であり、仁川空港は海外複合MRO業者誘致などを推進することにした。
すでに仁川市は、MRO産業活性化のために、海外企業誘致などに力を入れている。民選7期初年度の2018年からイスラエルIAI社の航空機改造事業誘致を推進し、新型コロナ大流行の中でもこれを成功裏に完了させた。
市はまた、米国貨物航空会社の重整備アジアハブ、大韓航空の統合航空機エンジン整備クラスター誘致などを推進している。

▲朴南春仁川広域市長が2020年7月20日、仁川市庁中央ホールで開かれた「仁川空港経済圏推進協議会発足式」で、具本煥仁川国際空港公社社長及び9機関代表者と協約を締結した後、紙飛行機を飛ばしている。
仁川をグローバル高付加価値航空整備を中心に大転換させる事業構造改革に乗り出した。関連事業が本格施行される2025年には、仁川がアジア第1の航空整備産業のハブになると市は期待している。
これと関連して、仁川市は今回の政府方針を契機に「仁川航空産業」を集中育成し、「バイオ産業」と共に仁川経済をリードする中核産業にするという方針である。
仁川産業構造の中心産業である製造業(自動車中心)が推進している「技術高度化と事業多角化」を、付加価値と雇用創出効果が高い航空業界で支援する予定である。

▲航空整備はグローバル高付加価値事業で、2025年には仁川がアジア第1の航空整備産業のハブとなることが期待される。写真は今年1月、韓国ポリテク大学南仁川キャンパスで開かれた「航空MRO特化キャンパス宣布式」の様子。
特に自動車産業と航空産業が融複合する都心航空交通(Urban Air Mobility)システムに対する都市需要性を高めることにした。これにより、政府が推進するUAM商用化の時期である2025年には、世界で最も早くUAMを活用する都市に発展させ、自動車産業と連携した先端航空産業が中心作業を牽引するようにする方針である。
このため、仁川都心の空の道を分析し、これをデジタルツインシステムに転換する事業を2021年から2025年まで段階的に進行する予定である。今年は「仁川型都心航空交通(UAM)プラットフォーム」を構築する事業を進めている。
ジャイロプレーンに対する独歩的技術を活用したUAM飛行体開発会社である米国スカイワークス・エアロノーティクスとUAM用バッテリーを開発するメビウスエネルギーコンソーシアムと国内の大韓航空などが「仁川型UAMプラットフォーム」をベースに、実証飛行と商用化試験を仁川で2022年から施行する予定である。

▲仁川市は「仁川型都心航空交通(UAM)プラットフォーム」を構築する事業を進めている。写真は都心航空交通(UAM)、写真出処は「現代自動車」
市はまた、関連産業を担う人材育成及び創出にも力を入れることにした。高付加価値産業であり雇用効果が高い労働集約的な航空産業の特徴を利用して、仁川は高校生から大学生、未就業者から在職者に至る全周期にわたる技術教育を2021年から「航空産業はしご型教育システム」として支援する計画である。これにより年間1270人余りの航空産業専門人材を本格的に育成する計画だ。
特に航空業界在職者教育を除く670人余りの教育訓練は青年教育であり、政府が今回の「航空整備産業競争力強化策」で提示した2030年まで2万3000人雇用増大計画を、仁川の「航空業界はしご型教育システム」が支援する予定である。
また、未来の青年人材のための体系的教育のために、仁川市教育庁と航空宇宙マイスター高校の設立を推進することにした。2025年から航空整備、都心航空交通、宇宙産業に至る384人の青年人材を養成して、従来の静石航空高校と韓国ポリテク航空整備特化キャンパス(南仁川キャンパス)の支援に乗り出す方針だ。
また、市はUAM関連創業支援プログラムを通して3つの革新企業を選定し、これらの企業は9〜11月まで米国LAとフランスのパリでグローバル投資家と会ってユニコーン企業として成長するための投資誘致を進める予定である。