ヒートアイランド・猛暑防ぎ、交通騒音遮断効果現れ

都市ヒートアイランド現象緩和、微細塵埃低減など、気候変動に伴う対応方案で仁川市が推進してきた都市森林造成事業の肯定的な機能が立証された。

仁川市は、保健環境研究院が進行した「都市森林機能性調査」の結果、都市森林が都心対照群に比べてフィトンチッドと陰イオンの放散量が高いのに対し、温度及び環境騒音は低いと明らかにした。

仁川市保健環境研究院は去る 5 月から 10 月まで、自由公園、寿峰近隣公園、清涼山山林休養公園、松島日の出公園、中央近隣公園、咸鳳近隣公園、桂陽近隣公園、青羅湖公園など都市森林 8 ヵ所を対象に「都市森林機能性調査」を実施した。

▲ 仁川市保健環境研究院は昨年 5 月から 10 月まで、都市森林 8 か所を対象に「都市森林機能性調査」を実施した結果、都市森林が都心対照群と比べてフィトンチッドと陰イオンの放散量が高い一方、温度及び環境騒音は低くなる効果があると調査されたと明らかにした。写真は、 2021 年に開かれた弥鄒忽区水仁線崇義駅で開かれた「都市風道森林着工式」の様子。

毎月フィトンチッド 8 種、陰イオン、環境騒音度、温・湿度を測定した結果、都市森林 8 地点のフィトンチッド平均濃度は 259pptv で、対照地点 84pptv より 3.1 倍高く検出され、温・湿度の場合は、対照群地点と比較して温度は平均 2.9℃ 低く、湿度は 12.3 ％高く、都心のヒートアイランド環境改善に有効があることが分かった。陰イオン水と環境騒音度は対照地点と比較してそれぞれ平均 2 倍高く、 8.5dB 低く調査された。

これにより、都市のヒートアイランド環境を改善して猛暑・ヒートアイランド現象を制御し、都心で発生する交通及び生活騒音を断絶させる都市森林の機能が立証された。

フィトンチッド 8 種の中では、ストレス緩和と疲労回復促進に効果がある α -Pinene(30 ％ ) 、 Camphene(24 ％ ) 、 β -Pinene(20 ％ ) が最も高い割合で検出された。

また、旧都心に位置する森林公園は、新規造成林に比べて、フィトンチッドと陰イオンが豊富で、環境騒音度と気温はさらに低いと調査された。

今年は、生活密着型の森林造成事業に注力 … 日常の中の緑地空間を増やし、名品街路樹道も構築

気候危機が現実に迫り、多くの対策が議論されている。その中で注目されている解決策の一つが自然を復元・拡大することで、気候危機に対応する都市森林造成だ。

都市森林は、国民の保健休養・情緒涵養及び体験活動などのために造成・管理する森林及び樹木で、公園や学校森林、街路樹などを含む。
2019 年に本格的に始まった 5 ヵ年仁川市都市森林造成事業計画は、今年結実を結ぶ。

▲ 水仁線風道森林の様子

現在推進中の 3 ヵ所の都市風道森林、サンショウウオ都市生態公園内・第 2 京仁高速道路緑地・青羅緩衝緑地と景観緑地など 4 ヵ所の森林造成を今年までに終えれば、計画していた 13 ヵ所 17.68ha の都市風道森林と 25 ヵ所 42.05ha の気候対応都市森林造成がすべて完了する。

2021 年から始まった子ども安心グリーン森林造成事業も、今年、中区中山小・ハヌル小、西区可園小・公村小学校登校道 4 ヵ所を追加して計 10 ヵ所 0.92ha で造成を終える計画だ。

今年からは、市民が日常の中で庭園に触れることができるように生活密着型事業をさらに強化する。

管内 7 ヵ所の小・中・高等学校内に水木食材・野生園・自然学習空間など学校森林を造成し、屋外にふさわしい場所がない産業団地内 32 ヵ所には室内に小規模緑地空間（スマートガーデン）を設置する。

市庁もさらに青くなる。本館には壁面や花壇などを利用して生活型密着型森林を造成し、愛トゥル広場には四季を通じて花が咲くようにし、毎日大切で確実な幸せを享受できるようにする方針だ。

特に今年は、地域の特性に合った名品街路森林道を造成することに力を注ぐ。
特色のある街路樹の水系管理を通じて街路樹の景観を演出し、観光資源化するという計画だ。
これに伴い、市は街路樹危険性評価診断で街路樹安定性を把握し、データ管理を通じて予測可能な安全管理体系を構築する。 6 月までに危険性評価の診断を完了して、雨季になる前に安全措置を取るという計画だ。

市は、中区済物梁路など特化街路樹造成に 13 億 5 千万ウォン、中区縮港大路など街路樹危険性評価診断事業に 5 億 7 千万ウォンの事業費を投入する予定だ。