介護プラグ1千世帯追加設置、知能型安心フォン885台交換

仁川市が高齢社会に効率的に対応するため、デジタル技術を活用して福祉死角地帯の危機状況に積極的に対処している。
仁川市は、介護を要する脆弱階層と独居老人の孤独死予防などのために、今年も介護プラグを1000世帯に追加設置し、知能型安心フォン885台を交換・普及する計画である。

モノのインターネット（IoT）を基盤とした仁川市の介護プラグと知能型安心フォンは、福祉死角地帯にある介護空白をデジタル技術で克服した「包括的情報社会実現」の代表事例として挙げられている。2021年の高齢者人口比率が14.3％と既に高齢社会に入った仁川市としては、独居老人世帯などの安全網確保のための最適な事業でもある。
 

▲ 仁川市は、介護を要する脆弱階層と独居老人の孤独死予防などのために、今年も介護プラグを1000世帯に追加設置し、知能型安心フォン885台を交換・普及する計画である。安心フォンの写真。

「介護プラグ」とは、家電製品の使用量と家庭内照度の変化を分析して、ユーザーの活動状態を24時間モニタリングするシステムである。モノのインターネット（IoT）を活用して家庭内の電力使用と照度変化のない危険段階が感知された場合、自動的に担当者に通知メッセージが送信され、担当者が対象の安否を確認するプロセスで運営される。
昨年、基礎生活保障世帯、次上位階層世帯など脆弱階層979世帯に介護プラグを設置し、市民の危機状況に迅速に対処して危機を解消した。
実際昨年7月、富平区に居住するA氏は、深刻な栄養失調状態で危機状況に置かれたが、介護プラグで安全異常を検知した介護担当者の迅速な対処で危機を克服した。
市は今年も脆弱階層1千世帯に介護プラグを追加設置して、1人世帯の孤独死予防などに積極的に対応する計画である。
知能型安心フォンサービスは、仁川市が独居老人の疎外、孤立、孤独死放置などの社会的問題を解決するために、2018年に全国で初めて導入された事業である。
「安心フォンサービス」は、安全確認が必要な独居老人世帯にモノのインターネット（IoT）基盤の安心フォン（スマートフォン）を支援し、動作・温度・照度感知などを自動的にモニタリングして、これを生活支援員と連携して有線及びビデオ通話で安否及び安全を確認するプロセスで運営する。
安心フォンサービスは、孤独死の予防はもちろん、話友達を提供することにより疎外感と憂鬱感を解消し、猛暑や寒波など異常気候でも高齢者の健康を確認する役割をしている。
週1回モニタリングを実施して、昨年は計52回にわたり独居老人世帯に対する現場確認を行うなど、8,621人の独居老人がサービスを受けている。
市は今年、空気の質の測定、火災・ガス感知、日程管理、音楽再生などの機能が追加された2022年型安心フォン885台を交換・普及し、安全性向上と情緒支援、生活支援まで機能を強化する予定である。