- 「さらに手厚く、さらに温かく」…仁川市、市民と福祉実現ビジョンを共有 -
- 「誕生から老後まで」需要者中心のカスタマイズ型福祉サービス強化 -
仁川広域市(市長:ユ・ジョンボク)は1月8日、南洞区高齢者福祉館の大講堂にて、「市民中心の福祉実現」をテーマとする市政共有会を開催した。
この市政共有会は、年末年始に公務員が主な業務を報告するこれまでのスタイルの殻を破り、政策の実際の需要者である市民に対して市政成果と計画を直接説明、意見を収集するために開かれた。
仁川市は、2025年、福祉分野においては「社会的弱者層の保護」、「市民の健康増進」、「福祉インフラの拡充」を中心に、多様な政策を展開する。
社会的弱者層向け支援の強化…生計費の負担緩和とカスタマイズ型ケア拡大
社会的弱者層向け基礎生活保障給与と仁川型生計給与ディディムドル安定所得を各々6.42%引き上げ、扶養義務者の基準を緩和、仁川型SOS緊急福祉生計費を2.14%引き上げて、生計費の負担を軽減する計画だ。また、障害者の生活安定に向けて、障害者年金基礎給与額を2.3%引き上げ、障害手当受給者数を拡大する。
さらに、需要者中心のカスタマイズ型ケア強化に向けて、日常ケア、緊急ケア、最重症発達障害者向け統合ケアサービスを拡大して、社会サービス院の総合在宅センターの運営を強化する。孤立・ひきこもり青年を支援する専担機関である青年未来センターを運営して、中壮年の単身世帯向け統合社会サービス支援も推進する。
市民の健康増進…医療システム強化と予防中心の政策を推進
市民の健康を守るため、高リスク産婦及び新生児向け救急医療システムを構築、公共深夜薬局を34か所に拡大して、夜10時から深夜1時まで営業する予定だ。365日小児軽症患者に外来診療を提供するタルピッ子ども病院を8か所に拡大して、65歳以上の高齢者及びホームレスなど感染病高リスク群向け結核早期発見・治療を強化する。また、社会的弱者層の高齢者に対する帯状疱疹無料接種を実施することで、感染病危機対応訓練を通じて、感染病への対応力を強化する予定だ。
市民の健康増進のため、ウォーキングチャレンジ(3月、6月、9月)を実施、きめ細かな自殺予防安全ネットワークの構築、カスタマイズ型給食管理支援政策も推進する。食中毒予防と多消費食品検査などを通じて、食品の安全性を確保する責務も全うする。
福祉インフラの拡充…複合公共施設及び地域医療・ケアの強化
福祉インフラの拡充に向けて、中区雲南洞に障害者福祉館、総合社会福祉館、高齢者福祉館などを統合した複合公共施設を、今年6月までに竣工する計画だ。また、西区旺吉洞では聴覚言語障害者福祉館が9月に着工、桂陽区葛峴洞の公立痴呆症専担型高齢者療養施設は、来年上半期竣工を目標に事業が進められている。
医療とケアが行き届かない地域住民のため、新規病院船「健康甕津号」の初出港に備えており、無料診療を提供する「1島1主治医病院」を病院12院に拡大する。さらに、脆弱地域向け介護支援事業を通じて、介護の空白を未然に防ぎ、福祉サービスを強化する予定だ。
女性家族分野においては、「出産・保育政策」、「高齢者社会高齢者福祉政策」、「女性・家族政策」を中心に事業を推進する。
出産・保育政策…出産・養育支援の拡大と行き届いた保育サービス
出産・養育を支援するため、「アイ(i)プラス1億ドリーム」政策の支援対象を拡大して、不妊施術費用支援を出産当たり最大25回に拡大し、年齢制限を廃止、空胞などによる施術中断費用に対する支援も拡大する。また、社会的弱者層向け産後ケア費用150万ウォン支援も新たに支援する計画だ。
保育サービスは、支援基準を中位所得200%以下に緩和して、早朝(6時~8時)と夜(20時~22時)の子ども(i)+カスタマイズ型保育、タハムケトルボムセンターによる延長保育(夜間・週末)、病気の子ども保育など行き届いた保育サービスを提供して、共働き家庭の負担を緩和する計画だ。
高齢者・女性・家族向け政策…経済的自立、キャリア断絶予防を強化
高齢化社会に備えて新設された広域老後準備支援センターを通じて、老後の財務設計、健康相談、レジャープログラムを提供して、高齢者の経済自立を支援するため、高齢者雇用約5万5千件を創出する。また、高齢者介護専担チームを新設して、社会的弱者層の介護安全ネットワークを強化し、良質な介護システムを構築する。
女性・家族向け政策は、ディープフェイクなど新種の女性に対する暴力防止教育及び被害者支援システムを強化して、政府の方針に合わせて、在職女性のキャリア断絶予防事業とカスタマイズ型職業訓練課程を通じて職業連携を支援する予定だ。未婚男女の出会いイベント、仁川型小さな結婚式などを支援して青年層の結婚を奨励し、ワークライフバランス支援センターと広域家族センターを新設して、カスタマイズ型家族サービスを提供する。
ユ・ジョンボク市長は、「本市政共有会は、市民のリアルな意見を聞いて、これを政策に反映させるための重要な機会だった」とし、「市民中心の福祉実現をテーマとする初の共有会開催を意味深く感じている」と述べた。また、「社会的弱者層を手厚く、温かく支援して、市民の健康管理から治療まで担い、疎外される市民がいないよう、福祉サービスへのアクセシビリティを高めていく」と強調した。
続けて、「誕生から老後まで、全ての市民が体感できる福祉サービスを構築して、子どもたちが笑って、青少年が夢を育み、青年と家族が安定して、老後が幸せな持続可能な都市を築いていく」と付け加えた。

