- 「記録されなかった歴史、記憶されるべき名前たち」特別企画展開催 -
- 4月から8月まで…ハワイ移民第1世代の写真・日記・労働契約書などの遺物65点展示 -
仁川広域市(市長:ユ・ジョンボク)は、光復80周年を迎え、仁川出身のハワイ韓人移民第1世代の人生と遺産を振り返る特別企画展、「記録されなかった歴史、記憶されるべき名前たち」を開催すると発表した。
本展示は、4月30日から8月31日まで、旧済物浦俱楽部にて開催され、1900年代初旬にハワイに移住した韓人移民第1世代が残したさまざまな記録物と遺品を通して、祖国を離れ他国で孤独に生きた彼等の暮らしと精神を鮮明に取り上げる。
展示では、ハワイ移民者たちの暮らしの様子をうかがうことができる写真、日記、労働契約書など多様な記録物、生活用品など計65点の遺物が公開される。この遺物は、移民第1世代の文化的資産を全て網羅しており、彼等の過酷な移民生活と歴史的意味を噛みしめられる貴重な資料だ。
特に、ハワイ韓人共同墓地から直接採録した仁川出身移民者たちの墓の拓本写真は、他国で名もなく一生を終えた彼等の暮らしをもう一度呼び起こし、忘れられていた名前を覚えさせてくれる貴重な記録だ。
特別展と同時に、ハワイ韓人美術協会及びワシントン美術協会所属の作家8名が参加する連携展示「ディアスポラの視線、芸術につながる」も開かれる。この展示では、韓民族の移住の歴史とアイデンティティを芸術で表現したさまざまな作品が披露され、市民に深い感動を届けている。
ユン・ドヨン仁川市文化体育局長は、「ハワイ移民史は、単なる移民の歴史を超え、独立運動の隠れた根であると同時に、ディアスポラ共同体形成の歴史である」とし、「今回の展示が、記録されなかった移民者の名前を再び呼び起こし、光復の意味をかみしめ、忘れつつある歴史を市民と一緒に記憶する機会になってほしい」と述べた。
本展示は無料で実施され、市民なら誰でも自由に観覧できる。詳細については、済物浦倶楽部ホームページ(https://jemulpoclub.org/dl/home)を参考にして、問い合わせは電話(☎+82-32-765-0261)で受け付けている。
